金時山ハイク

ナムターン

2007年07月05日 19:56

6月30日 金時山ハイク。
金時山は林間学校以来だから30年ぶり、懐かしいという言葉で表しきれない思いがある。
金時山~長尾山~乙女茶屋~公時神社駐車場戻りで標準時間3時間、目標は4時間か。
天気予報では夕方から関東沿岸で雨ということで午前中が安全圏。
8時30分、公時神社駐車場出発。
公時神社に向かう。実は神社大好き。


金時山は金太郎伝説のお山
” まさかり担いだ金太郎、熊にまたがりお馬の稽古 ” 誰もが知っていると思ったこの唄
小4の娘は知らないと言う。ちょっとびっくり。
まぁうちで金太郎の話したことは記憶にないが、今回で教育とういことか。
公時神社はこ坂田公時[さかたのきんとき]を祭っている。
金太郎は坂田公時の幼名。坂田公時は源頼光の郎党だが、
酒呑童子退治で名高い平安中期の武将、頼光も人物像がよくわからず
(最近の大河、時代劇は皆無)
坂田公時も同様にスポットが当たらないため、金太郎時代を上回るエピソードも聞いたことない。

神社内に斧発見。金太郎の斧?

平成6年奉納とあります。なんかきれいだし、まだ新しい。雰囲気は理解できます。

お参りを済ませ、金時山に向かう。

杉が中心の原生林っぽい道を進む。

歩き出してすぐ左手に金時手毬石(金太郎が蹴落とした?)


そして右手に金時蹴落石(金太郎が蹴落とした?)

ともに、無理無理、という大きさで、金太郎って何っ人間?て感じ。

アスファルトの道を超え、9時過ぎたあたりで金時宿り石に遭遇。

金太郎と母が住んだと云われる大岩。寒さで割れたといわれる裂け目が印象的。

娘が言う。” 金太郎の母は山姥だったんでしょ ”
あれ、そうだっけ? ” へーそうなの ”と適当にかえす。聞いた頃ないなぁ。
あとで調べたところ、2説あって
 母は地元の彫り物師・十兵衛の娘で八重桐といい、宮中仕えをしていて、やはり宮仕えしていた
 坂田蔵人との間になした子が金太郎という説。
 もうひとつは、山姥が雷神の子を身ごもって生まれたのが金太郎だとする説。
なんということか私がなんとなく認識していたのは前説の方で
山姥が雷神の子を身ごもるという夢のような話を知らなかった。なんかくやしい。 

この先、本格的な登りの始まりです。

大山のように岩が多いが、石段、階段が少なく登りやすい。

矢倉沢峠ルートとの合流点に到着。

標準で60分、私たちは75分で到着なのでまあまあのペースか。

もうすぐ頂上


頂上。

富士山見えず。残念。本当はこの左に富士山があるらしい。
30年前にくらべ頂上が狭く感じる。
大岩がころがっていた印象があったが、これは変わりなかった。

なんとなく、空が暗い。早く降りたい。
女性陣は茶屋をのぞいて、誰々のサインがあった、お汁がおいしんだってどうしよう等々たのしそう。
とっとと降りたい旨を伝え、記念のバッチを買って下山コースへ。


長尾山へはクマ笹の明るい尾根道だったり


登り同様の岩みちだったり


長尾山手前で、とうとう雨が降ってきた。
通り雨であることを祈りながら歩き続けていたがやむ気配なし。
しまった、カッパ忘れた。。。。。予想より降るの早いよ、やってしまった判断ミス。

木陰で雨宿り。
” カッパあるよ。 ” 娘がぽつり。
おーなんて用心深い娘なのか。えらい。
娘にカッパを着せたが私と嫁はカッパ無し。かさも無し。
少し小降りになったので下山再開。
娘と嫁がこける。パンツに茶色の大勲章。
この下山でこけなかったのは私だけ。
今回から投入したダブルストックのおかげ。。。
(嫁と娘はシングルストック。ごめん)

長尾山頂上を過ぎ、何か雨脚強くなってきた。
ビバークか下山か。悩みながら歩く。長尾山を過ぎると本格的に下り。
下山道に茶色い川が流れ始める。
御ニューのダナー・トレッキングシューズはゴアテックスのおかげで水塗れ無し。
ダナーさんありがとう。
娘はスニーカーなのでチョコまみれ。

乙女茶屋に到着。
軒先で雨宿り。乙女は居らずおじさんたちが酒盛りの真っ最中。
地図で確認、あと30分でアスファルトの国道へ。なんとかなるか。
雨にぬれた体の体温低下を少しでも防ぐため、持参のお菓子を皆でぼりぼり食べる。
時間は12時。雨脚は強い。どうする、様子見るか下山するか?
もう少し休むかっと思った矢先、

” 早く降りよう ” 娘の声。。。。

そうでうね、降りますか。


下山道は茶色い川が流れている。
これだけの雨量で山道歩くのは生涯ではじめての経験。
いつもだと怪しくなる下山での脚だが、今回は元気。
ダブルストックが効いているのか、雨でぐちゃぐちゃの道も不思議なくらい安定している。

シングルストックの女性陣はへこたれているかと思えばここに来てなんと談笑している。
茶色い川はチョコレートの川ということで
チャーリーとチョコレート工場の世界観を楽しんでいるとのこと。すばらしい。。。。

そして泣かせるムスメの一言。
 ” 今度くるときはカッパ持って来ようネッ ”

もう来るのヤダッ、とか なんでカッパ忘れたの とか 天気予報見たの?とか
責められて当然と思っていたのに、なんとやさしい娘なのか。

そういうやり取りの間にもカタツムリを見つけたり余裕の娘。

国道が近づくと、チョコレートの川ともお別れ。
雨脚も弱くなり歩きやすくなってきた。


13時、公時神社駐車場着。
ごくろうさん。そしてありがとう。

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